もしも、よだれが出てしまうほどおいしそうな魚介類に使えるお金が無限にあったらどうする?エビ、カニ、牡蠣、いくら、サーモンなど、海の幸をふんだんに使った一杯数万円の海鮮丼が食べられるとしたら?その日の朝に釣れたばかりの新鮮なお魚で握られた高級寿司は?今回は、魚介類が大好きな人に向けて、水産業界史上、最も高価な魚介類をご紹介しよう。食テロになるかもしれないが、ぜひ続きをご覧あれ!
本マグロ 3,603ドル/1ポンド(原産地:日本)
大手寿司レストランチェーン「すしざんまい」を経営する木村清社長は、マグロ大王としても知られているが、彼が獲った本マグロ(クロマグロ)は、現在の史上最高額記録を保持している。数年前の2013年に、1億9320万円という史上最高値で落札された。
幸いにも、本マグロは、日本国内にある様々な寿司屋さんで食べることができる。供給量が限られているとはいえ、この種が日本で絶滅することはないだろう。本マグロは最も高価なマグロとして知られているが、それでも世界総供給量の約半分を日本が占めているそうだ。
子ウナギ 2,000ドル/1ポンド(原産地:アメリカ)
歴史的にみても長い間、アジアとヨーロッパが外来魚産業を支配してきたが、近年、新たな強豪が出現している。それは、アメリカで発見された「子ウナギ(通称、アメリカウナギ)」である。現在、世界の多くの地域で、この子ウナギは絶滅危惧種に指定されているそうだが、アメリカ国内では、オレゴン州のポートランドやメイン州を中心に、海岸一帯で稚魚が捕獲され、食用として消費されている。その結果、このウナギの価格が高騰し、さらに貴重な食品となっているようだ。
キングオイスター 100ドル/1つ(原産地:オーストラリア、コフィンベイ)
南オーストラリアのコフィンベイ(Coffin Bay)で獲れる牡蠣は、体長18cm、重さ1kgもあり、食べればワンランクアップした気分になれるかも?!その大きさと重さだけでも、世界最大の牡蠣といえる。この巨大な牡蠣は通常、生で、レモンスライスのみを添えて提供される。価格は1つあたり100ドルもするので、絶品であることは間違いないだろう。
フグ 280ドル(原産地:日本)
フグは、腹を膨らます様子が豚に似ていたことから、漢字で「河豚」と書かれるが、その値段は驚きの280ドルという高値で市場に出回っている。フグは日本が原産の魚で、さばくには特別なトレーニングや調理師免許が必要とされている。また、調理や盛り付けも難しいため、かなりのスキルが求められる。高価な魚介類であるフグは、純粋にユニークな食事に少しお金を払ってもいいと思える、スリルが好きなグルメさんにぴったりだ。
フォーチュン・ロブスター 20ドル/1ポンド(原産地:ニューヨーク、Aqua Best)
“ロブスターのロールスロイス”とも呼ばれるフォーチュン・ロブスターは、超高額の人気シーフード料理だ。この立派なロブスターは、ニューヨークではじめて紹介されたのち、最高級魚介類として世界的に広く知られるようになった。はじめは、生きたロブスターを調理するなんて…と拒否反応してしまうかもしれないが、この料理によく使われるスパイスや食材が、昔ながらの味わいをきちんと演出してくれる。美しくデザインされ、熟練シェフの巧妙な技によって提供されるこの料理は、1年のうち10週間しか食べられないという、期間限定メニューでもある。